かねがね田川先生は教え子である私達に幾つもの国語の授業の中で、皆に一つ心に残しておった授業を行いたいということで、56年ぶりに先生の得意分野の一つであります”万葉集“の「憂愁の歌人、大伴家持」について講義をして頂きました。
遠き古代の天平時代に、和歌を通じて人々の心情を自分たちの言葉で伝え、抒情詩的な
側面に、特に男女の恋心や時代の営み、日本の和の美しさと心を反映した和歌集が1,300年も前に、今なお現代人と相変わらぬ心情が、”万古不易“のものとして現在に生き生きと語られていることに驚きと感動を覚えました。さらに万葉集の序文に由来した”令和“の言葉は、当時の人々の感性を和歌に詠んだ平和な日本のお正月の梅と、冬の日和の写生からのものであることに感銘を受けました。
日本に日本人として生まれたことに、改めて有り難く感謝と誇りを、田川先生の清談から持った次第でした。
新年同窓会の方は、会場の語り合う音声は、高校生時代の青く元気で賑やかな一種のクラウドみたいな楽しい雰囲気で、アッという間の時の過ぎ去りのひとときとなってしまいました。
風体、外観は男女ともに老人特有の“美しき姿”ではあるが、心は全く純真な少年、少女のままでいつまでも命の限り、気力、体力、知力,そして脚力の限り、再び次回、ぞろ目の月日(即ち令和3年3月3日)に会うことを約束いたしました。
また会う日まで、田川先生とみんなも元気で心待ちにして、山高19の会の開催を期待しましょう。
中野隆自(E)
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